留学生にインタビューしてきた。日本の就活は外国人には羨ましい!?
海外で世界の若者にインタビーするなら、
まずは日本でできなきゃできるわけがない。
外人にインタビューするってどうしたらいいの!?
というわけで、
大学にいる2人の留学生に、
彼らの就活事情聞いてきました。
えぇ!?日本の大学生って、20歳で就活するの!?
まず1人目はオランダ出身のアーロン君。
ヨーロッパで一般的な休学システム、
ギャップイヤーを使って日本に留学に来た彼は、
日本人が20歳ほどで就活を始めるという事実を聞き、
OH MY GOSH
と顔面蒼白!
留学生サポートボランティアのようなものを潤pがやっていたときの、参加者のアーロンくん。
お昼を食べながら行ったインタビューでは、
ノンストップで語ってくれる彼。
注文したカレーライスが冷え切り、
なんの食べ物がわからなくなってしまったぐらいに色んな話をしてくれました。
なんで大学で勉強したこと、就職にいかさないの?
潤p:日本の就活システム、どう思う?
アーロン:なんで日本の大学生は、大学で勉強したことを将来の仕事につなげないのか、不思議に思う。僕の場合は、コンピューターサイエンスが専門分野だから、将来そうゆう仕事に就くつもりだよ。
理系と文系という違いがあるのかもしれないが、
さっそく疑問点をはっきり言ってくれたアーロン君。
アーロン:修士号を取る人があまりいないことにも驚いたよ。オランダの会社で問われるのは、なんでその会社に入りたいのかとかじゃなくて、その人が今までどんな学習をしてきたかなんだ。せっかく大学で勉強したことを仕事にしないなんて、もったいない気がする。
えぇ!?日本の大学生って、20歳で就活するの!?
オランダでは大学を出た後、
「就職活動」を開始するのは25歳ぐらいだそう。
日本では大学3年生、20歳から就職活動がスタートすることに、
本気で驚いていました。
潤p:なんでそんなに驚くの?
アーロン:経験がないのに就職することになっちゃうんじゃないの!?
日本では、
就職してから経験を積むことが一般的。
一方でヨーロッパでの、
就職する前に大学の専攻分野などで経験を積み、その後で働き始める、
というシステムの違いがわかります。
日本に留学に来たのも、特別なことじゃなかった
潤p:なんでアーロンは日本に留学に来たの?
アーロン:ずっと同じ場所で、同じことをしてると、頭が固まると思ったからだね。
潤p:でもそう思えるのって、特別だと思うよ。
アーロン:全然特別なことじゃないよ。だって、多分この考えも、周りの影響が強くあるんだ。僕の大学では周りの友達の多くも同じように色んな国へ留学に行っていたから、そんな話を聞くうちに自然と行こうかなと思ったんだよね。その環境にいたからごく普通のことだったよ。
日本では働けないかもしれない
潤p:働く上で大切にしたい価値観はどんなもの?
アーロン:常に挑戦し続けることかな。
潤p:将来日本で働くこともある?
アーロン:日本は大好きだし、その文化もものすごく尊敬する。だけど、日本で働けるかはわからない。だって日本人は働きすぎだと思うよ。オランダでは週に40時間以上働いちゃいけないって決まりがあるんだ。働くことだけじゃなくて、それ以外のことにもたくさん時間をかけたいよ。
日本の就活スタイルが羨ましい。
2人目は、これまたボランティアで出会ったフォーリー。
アイルランド出身の彼女の就活意識には、
アイルランド人としてのアイデンティティや、
国の抱える事情も、大きく関わっている。
日本型の就活スタイルが羨ましいと語る彼女。
聞けるとも思っていなかった驚きの語り。
翻訳家になりたい!
フォーリー:将来の夢は翻訳家になること。アイルランドの国自体が、移民も多いとても国際的な国だから、世界と関わって働くことができるこの仕事がしたいと思ったのかもしれない。
フォーリーはさらに、
その理由に、アイルランドでいま若者の海外流出が問題で、
海外で働くことが一般的になってきてることも、
自分が将来の道を決定する上での要因になっているとも言っています。
潤p:じゃぁ大学を卒業したら、すぐに翻訳家の仕事に就くの?
フォーリー:それはないかな。色んなことを経験してから翻訳家の夢を実現させたいと思ってるから。
日本の就活スタイルが羨ましい
アイルランドでも就活事情はかなりシビアだといいます。
仕事がみつからないことを恐れ、
フォーリーも強く将来に不安を抱えている。
そんな状況を受け、
フォーリー:セミナーで就活について教えてくれたり、場合によっては大学が就活を斡旋してくれたり、ここまで就活生に親切な日本の就活スタイルは、本当に羨ましいよ。
アイルランド(日本以外の国)ではもちろん日本のように手厚い就活サポートを受けられうるわけはない。
大学や他人のサポートが一切なく、
低迷する経済状況にありながら就活を自分ですすめることは厳しいと言います。
アイルランド人として誇りを持って生きていきたい
潤p:働く上で重要にしてる価値観はなに?
フォーリー:楽しいこと。そしてアイルランド人である誇り。アイルランド人として差別されることもあるんだよね。でも、自分はアイルランド人として、誇りを持って生きていきたいし、どこで働いても、そのことは絶対に忘れない。
まとめ
日本型就職に対して疑問をもつアーロンに対して、
むしろその丁寧さを強く評価していたフォーリー。
今回聞けた、
日本で暮らす留学生ならではの
日本式就活スタイルへの率直な感想。
特に、日本の就活スタイルが時に強いアドバンテージを持つことに、
全く予期していない話だったが故に、
かなり驚きました。
なるほどそうゆう考えもあるんだと。
そして、思ってしまったことは、
1時間ちょっとのインタビューじゃ相手のことを深く知るためにはまだまだ全然足りない。
ということ。
アーロンにしたら、
留学が普通って考えるそのバックグラウンドや、
フォーリーなら、
そのアイデンティティが具体的にどうゆう局面で表出してくるのか。
たぶんその部分を聞くには、相手の文化や歴史をしっかり理解することが重要なんじゃないかなんかを思いつつ、
無事外国人インタビューの第一回が終了しました!
質問項目での問題点もたっくさん出てきたので、、
今回の結果をもとに、もっと改善が必要だな〜。