潤pの、就活やめて、世界一周することにしちゃった。

2016/4/15から始まった、世界中の「働く」を探るプロジェクト! 日本の「就活」と「働く」ことに息苦しさを感じた「現役就活生」潤pが、世界の同世代と出会い、就活事情と労働環境、そのライフコースを取材、配信し、 帰国後に電子書籍化するプロジェクト。

【香港人はお酒飲まない!?】香港の学生が「意識が高い」理由。上位18%しか大学に行けないって本当?

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香港では、もう1人、
バリバリ就活をこなす大学生に会ってきました。

前回記事で紹介したJade達の友人の1人、Henrryです。

 

名前:Henrry
年齢:24歳
職業:大学4年生 マーケティング専攻

 

就活帰りにスーツで登場!


待ち合わせ、どんな人が現れるのかなーと待っていると、
登場したのはスーツに身を包んだ就活生

 

日本のそれよりかは若干カジュアルにも見えますが、
まだスーツがしっくりハマりきっていないところをみると
就活生であることがすぐにわかります。

 

前回記事で紹介したJade達と、実は友人だというHenrry。

しかし、年齢でいうと1つ上になるそうで、

というのも、休学経験の持ち主で、
1年間外資系金融機関でインターンを行っていました。

 

潤p:そこのインターンはどうだったの?

Henrry:はぁー、退屈だったよ笑 もちろんものすごく勉強にはなったけど、もうあの会社には行こうと思わないかな。

 

世界共通のインターンシステム同様、
働いたその会社への内定は、
他の就活生よりも有利になる可能性が高いと彼自身も理解しているそうでしたが、
その会社への就職を自ら辞めたそうです。

 

香港の就活方法

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話の中で、香港の就活方法を聞きました。

 

Henrry:まずはネットなどで会社を調べたり、たまに行われるセミナーに参加して自分の行きたい企業を絞ります。

そこから履歴書を送付。

書類審査が通ると、そこで面接。

さらにグループディスカッションを行って、そこに通れば上位面接。

基本はこんな流れが多いけど、その企業によるかな。

とってもストレスフルな就活だよ。

 

もっとも、特定の就活時期が存在しない香港の日本との一番の違いは、
「就活」という概念がないこと。

それでいながら、ヨーロッパよりは流れとして「就活」が存在する。

香港は、ちょうど、
ヨーロッパと、日本や韓国などの東アジア諸国との中間地点にあるような気がします。

 

香港の教育 - 小さい頃からの英語

驚くほど英語が流暢なHenrry

もともと香港人は英語に強いと思っていましたが、
Jade達と比べても随一に流暢な英語を話します。

 

潤p:何でそんなに英語が話せるの?

Henrry:大学の統一テストを英語で受けたからかな。

 

香港の大学への入学唯一の方法、統一テストの受験。 

しかし、その入試は、
マンダリンか英語のどちらかを希望で受けることができます。

 

Henrryはそのテストを英語で受けたというのですから生粋。

 

ここ香港、中高時代は授業こそ、
彼らの言語、広東語でありますが、
その教材は基本全て英語教材を使うといいます。

 

またさらに、大学の授業も英語で運営され、
小さい頃から大学卒業までの教育を通して英語が学ばれていきます。

 

そのためやはり、香港の大学生は、
上海の大学生たちよりも、
英語を話せるように感じます。

 

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香港人は、お酒飲まない?

香港の若者達と出会って、1番気になったこと。

お酒を全然飲まない。

基本的にビールの一本ぐらいは毎日お世話になっている潤pにとって、
夜友人と会ってお酒を注文しないのすら、
変な心地がしてしまいます。

飲酒をする雰囲気があまりに街や、香港人にないことに驚きです。

実際に、Jade達と会った夜も、席に着くなり、
「潤p、お茶でいい?」と聞かれ、
「あ、あれ?ビールちゃうんか」
と心で思い、二軒目も皆んなでスイーツを美味しく頂いたわけですから、
なんだかカルチャーがないのかも。

日本人が酒好きなだけなのかな!?

本人達も、あまり飲酒をする習慣がないと語り、
誰に聞いても必ずいうことに

 

潤p:なんで香港の人はお酒飲まないの?

Henrry:皆忙しくて、飲んでられる余裕がないんだと思う。

 

新卒で入ったら、残業は基本だという香港の職場環境。

それは新入社員に限らず、
多くの人が労働に縛られて生きているといいます。

 

Henrry:周りの人がみんな帰らないから、帰りづらい。
そんな環境が当たり前にどこの会社にもあるんだと思うよ。

香港で働くことに既にマイナスのイメージを抱いているということも、
香港の学生たちはポツリとこぼします。

 

「意識の高い」香港の大学生

「意識が高い」という言葉については色々とありますが、
香港の大学生は総じて「意識が高い」と思います。

 

おそらく、それは大学生と言われる人が若者の18%しかいないこと、
その競争社会から、自然と意識を高めることが日常にあるのかもしれません。

周りがそのような環境であれば、
自然とお互いに影響しあいますもんね。

 

事実、日本ではすぐにディスられそうな学生起業や海外インターンなんかも
誰もがチャレンジできる社会がある。

 

就職後にマスターを取得する人も増えているというのですから、
香港の人々のライフコースの描き方はより西洋化しているとも思います。

 

実は起業経験もあるというHenrry。
彼の企業はもうありませんが、
その経験もあってか現在は堅実に金融を目指します。

 

並外れたエリート集団、香港の学生達。

刺激的な出会いでした。

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