潤pの、就活やめて、世界一周することにしちゃった。

2016/4/15から始まった、世界中の「働く」を探るプロジェクト! 日本の「就活」と「働く」ことに息苦しさを感じた「現役就活生」潤pが、世界の同世代と出会い、就活事情と労働環境、そのライフコースを取材、配信し、 帰国後に電子書籍化するプロジェクト。

日本人がカンボジアで講演会!?言葉の壁を超えた「聞き合うライブ」行ってきた。

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前回記事より、
一二三日本語学校で久しぶりの再会を果たした、
生徒のカンボジア人・チエネツ

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潤p:最近は何してるの?

チエ:今は、日本語の通訳の仕事してますよ!


現在19歳の彼は、
すでにそのほぼ完璧な日本語を使って、
彼にしかできない仕事をこの土地でこなしている。

 

 

潤p:どんな通訳してるの?

チエ:実は、今日本から講演会する人が来てて、その人に付いて毎日通訳をしていろんなところを回ってるんですよ。

 

聞くところによると、
日本から講演会を行う男性がここカンボジア・シェムリの土地に来ていて、
特に貧しいとされる集落などを回りながら講演活動を行っているらしく、
チエネツはその通訳としてそのプロジェクトに関わっているという。

 

潤p:あのぉ、、、さ、、、よかったら、潤pも付いて行って、いい??笑

チエ:いいですよ!!ちょっと連絡してみますね!

 

そして、なんだかんだでその興味深すぎるプロジェクトに
潤pも同行させていただくことに。

日本人が講演会!?

日本語で!?

一体誰が聞きにくるんや!?

どんな話なんや!?


たくさんの疑問は浮かびますが、
とりあえず朝の集合場所に。

 

剛さんの「聞き合うライブ」

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そして、朝突然の訪問者である潤pを温かく迎え入れてくださったのが、
この方、剛さん。

ご自身の本業の会社も経営されながら、
個人活動として日本、また世界各地で「聞き合うライブ」
という活動を展開されている方です。

是非詳しくは以下のHPで!

kikiau.net

この日の「聞き合うライブ」は、
日本へのカンボジア研修生の育成も行う、
こちらのセンターで。

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日本語が喋れるカンボジア人、
日本に興味があるカンボジア人、
また知人の紹介などで集まった15人ほどのカンボジア人を前に、
剛さんの熱いライブが午前と午後の部、
展開されます。

「聞き合うライブ」は、
その名の通り、
ライブ形式で運営される生物。

剛さんの言葉に対して、
カンボジア人の言葉も折り重なって、
ここでしか生まれない創造性に満ちた空間をみんなで共有します。

当初、カメラ担当だった潤pも、
後半からライブ空間を創る1人として、
その輪の中に加わります。

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そして、
この授業がまた潤pにも刺さる刺さる。

静かに聴いているカンボジア人たちよりも、
食い入るように聞き耳を立ててのめり込んでしまったのはここの私です。

なんせ、内容が根っこのところまで降りていくと、
この旅で常に意識している「対話」であるから。

剛さんの語る内容は、
対話の重要性、
他者との接し方など、
心の授業

他者との対話方法という高度な内容を、
ライブ形式で誰にでもわかる嚙み砕き切った状態で、
外国人に落としていきます。

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普通カンボジアシェムリアップの講演会なんだから、
生活水準向上の具体的な政策の話だとか、
どこかの団体の支援実績報告みたいな講演会なのかなぁと思っていな潤pは、
あまりのいい意味でのミスマッチな授業に、
驚きつつ感動してしまいます。

 

相手との対話とは、
まず相手の言葉を聞くことから始まって、
そこにまた相手も自分の言葉を聞いてくれることで、
相互に創造的に生産されるという考え。

そのことを、
日々の日常の例に乗せて、
また全員が参加する形にして運営される授業スタイルです。

 

脳みそ爆速回転の通訳、チエネツ

そして、
何よりも1人頭を爆速回転させているのがこの男。

チエネツ。

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剛さんの言葉を、
毎回即座に翻訳します。

剛さんはゆっくり丁寧に話しているとはいえ、
その通訳量は莫大。

おそらく大量の日本語が脳みその中に滝みたいに流れ込んで、
それを処理してる感じ。

まだ成人にも達成していない彼が、
なぜここまでのことを成し得るのか、
天才的な何かが光って見える彼ですが、
おそらくほぼ完璧に剛さんの言葉を受講者に伝えています。

というのも、生徒たちの顔で一目瞭然。

剛さんが伝えたかった心の部分が伝わった様子がよくわかります。



通訳とは、
機械的に翻訳作業をすすめるだけではないんだと思います。


その言葉の裏にある意図や、
ある言葉を使うことによってでしか伝えられないニュアンス、
さらに言葉の持つ独自の歴史や価値観など。


正直、並大抵の外人が100%を通訳することは不可能に等しい。


けれども、チエネツがそれを100%に近づけられるのは、
やはり一二三日本語学校での文化学習が非常に大きいと思います。



多分、こんな生活をまだ1ヶ月も。

毎日脳みそからクタクタになるはず。

それでも懸命に仕事をこなす彼の姿に尊敬です。





カンボジアシェムリアップの魔力で、
またまた面白いことに首をつっこむことができた潤p。

ある意味で「カンボジアらしくない」
人間の本質に迫るこの授業は、
カンボジアと心から共に生きていくというスタンスで、
もしかしたら本当の「ボランティア」なのかもしれません。

1人の聴講生としても、
ものすごく有意義な時間でした。

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