【兵役に行かなかった韓国人の就活】韓国人の新卒平均年収は、日本より高い!?
前回、また別のKevinの就活事情を説明しましたが、
今回は、韓国到着初めの日に、
潤pに韓国式変態ナンパスタイル、ブビブビを勧めた、
あのKim Kevinに韓国人としての「働く」意識を中心に聞いた話を、
本日は記事にしていこうと思います。
名前:Kim Kevin
年齢:28歳(ちょっと驚き)
職業:大韓航空 社会人3ヶ月目
そもそも!前の記事でもチロリと書きましたが、
Kim Kevinと出会ったのはカナダはモントリオール。
潤pがワーホリをしていころ、
彼は語学学校で英語を学ぶ日々を送っていました。
たまたま共通の友人の繋がりで知り合った彼は、
「外人」の中でもかなり仲の良かった男です。
いや、それにしても、
今回改めて28歳と聞いて少し驚き。
それぐらいハイパーノリが若い彼なのです。
韓国式、年齢の数え方。
Kevin:オレ、韓国だと30歳なんだよ。びっくりでしょ?笑
そう。韓国で使われているのは、数え年。
生まれた時が1歳とカウントされ、
元旦に全員が一斉に年をとります。
そのため、Kim Kevinは既に韓国の年齢では30歳。
それで新卒3ヶ月目と聞くと、
日本ではちょっと信じられない状況です。
就活で考えると、
韓国人の多くは30前後で新卒。
しかし、30をすぎると、一気に働き先が減少するそう。
どこの会社も、やはり若い人材を得たいのは同じなのか。
兵役に行っていない、Kevin。
初めて知ったのですが、Kim Kevin、
兵役には行っていないそうです。
どういうことか。
韓国では、身体に何かしらの障害を持つ人は、
兵役には従事せず、
代わりに公共機関で働く義務が課せられるそうです。
19~29歳までの男子に課せられる、3種類の義務。
1. 軍隊 80%
一般的な男子が従事する義務。
1年と10ヶ月の期間に、様々な部隊に配属される。
休暇やプライベートはほぼ規制される。
2. 公共機関 20%弱
身体に特別な事情を抱えた男子が従事する義務。
主に公共交通機関などがメイン。
3. 免除 数%
重度の障害を持ち、軍隊、公共機関いずれの義務も果たせないと判断された場合、
特別に免除される。
韓国人だって、皆んな実は軍隊に行きたくない。
彼は視力が非常に低いそうで、
測定の結果、軍隊ではなく、
地下鉄で2年間、
毎日9時間働いたそうです。
もちろん、兵役と環境はまるで異なり、
毎日家に帰れれば、
電子機器だっていつものように使える、
何不自由ない生活だったと言います。
潤p:でも、兵役に行かないってことは、やっぱり少し韓国社会だとやりづらい面があるんじゃない?
Kevin:うん。そうだね。恨まれるよ。笑
25人中2人ほどしか公共機関で働くことがないという状況。
実際に、周りの人が軍隊の頃の話で盛り上がったり、
軍隊色の強い環境に入った時、
強い居心地の悪さは感じるといいます。
ただ、何故恨まれるか。
やはり、韓国人のほとんどの若者が、
単純に軍隊に行きたくないからだそう。
意外にもシンプルすぎるその理由に、
少し驚く潤p。
1年と10ヶ月拘束され、
1年間のうちに3回しか家に帰れず、
インターネットなどももちろんなしの生活に比べて、
公共交通機関のサービスははるかに羨ましがられるわけです。
兵役を終えた人の方が、就活しやすい理由。
潤p:でも、軍隊入ることは、就職の際のメリットになるんでしょ?
Kevin:そうだね。でも、その理由も単純で、軍隊出身の人は、従順だからなんだよね。
兵役につかなかったことが、
大きなハンデになったとは感じなかったというKim Kevin。
しかし、軍隊出身者と、そうでない人が全く同じ条件で揃った時、
韓国企業は軍隊出身者を間違いなく採用するといいます。
その理由は単純に使いやすいから。
多くの韓国企業に根強く残る軍隊カルチャーに適しているのはもちろん軍隊上がりの人ですし、
彼らはその経験から非常に従順に扱いやすい人間性になるといいます。
日本で体育会出身者が就活しやすい一つの理由に、
体力があり、
上下関係に慣れ、
扱いやすいから、
という理由があると聞いたことがあります。
なんだか少しそれにも似ているかも?
なんでKevinはは大韓航空で働いてるの?
本当だったら滞在中、
休日を共に過ごそうと話していたのですが、
急遽会社からの仕事に追われ、
会える時間が短くなってしまった潤pとKim Kevin。
彼を見ていると、
その仕事は非常にハード。
現在は金浦空港という韓国の空港で、
実際に航空機のデータ管理作業などを中心に働いているんだそうです。
潤p:なんで大韓航空で働いてるの?
Kevin:色々な国に行ける仕事だから。後は、飛行機の無料チケットが使えるから、それを家族にあげることができるからね。
こんなこと、さらりと言えてしまうほど、
韓国人はものすごく家族との繋がりを重要視しています。
この旅を通して思うのは、
前回の記事にも書いた通り、
韓国人は近親者との関係性を深く、
強く築いています。
ぶっちゃけ、年収いくらなのよ!?
彼の年収は、40000000 won、
日本円で年収約¥390万
つまり月収約、¥33万
日本の平均のそれをはるかに上回っています!
韓国の若者の、平均年収もちょうど33万ぐらいで、
より高学歴の大学出身者はさらにより良い給料を稼ぐと言います。
しかし、税金でその20%が持って行かれると、
彼は残念がって嘆きます。
高い大学進学率、80%!?
高い大学進学率で有名な韓国。
80%の人が大学に行くと言いますが、
それ以外の20%の人がつく仕事を、
3D JOB と呼ぶらしい。
・Dangerous
・Difficult
・Dirty
韓国の社会的な格差は、
端々で感じることがあるのが事実。
就活時は、
28社を受けたというKevin。
大学を休学して英語を学び、
大手の会社に務める、
いわゆる一般的な韓国の成功パターンを歩むKevinは、
しかし、激しい労働に揉まれる社会人1年目を送っています。