兵役中の息子のいるコリアン家族に、airbnb民泊してきた。ローカルな生活からリアルな韓国ライフを。
皆さんairbnbって知ってますか?
今流行りの民泊。
ホテルでもゲストハウスでもない、
現地の人の家に有料で泊まらせてもらう、
短期型ホームステイ、それが民泊です。
そして、その民泊マッチングサービスで最大シェアを誇るのが、airbnb。
以前、airbnb民泊の魅力についてはこの記事で紹介しましたが、
やはり民泊を使う1番の魅力は、
「現地のリアルな生活を体験できること」
にあることは間違いない。
airbnbの使い方は簡単!
サイト上で宿泊地や日付を指定して、出てきた物件を予約。
部屋のオーナーにあたるホストに、
部屋への辿り着き方、
チェックインの方法なんかを教えてもらいます。
実は潤p、海外でairbnbを使うのは初めてのこと。
WiFiも、土地勘も、相手が何者かも詳しく知らないままに、
人の家に行くのは少し緊張するもんです。
お家に到着!
潤pが今回泊まった部屋がこちら!!
家への行き方やチェックイン方法を教えてくれたのはホストのYejiさん。
しかし、仕事があるというYejiさんに変わり、
土砂降りのその日に車で迎えに来てくれたのは、
お父さんのCavinさんです。
名前:Cavin
年齢:55歳
職業:広告代理店経営
この方も、また字は違えと、ケビンさん。
この旅3人目のケビンさん。
そして車で直ぐ、家に到着!
迎えてくれたのは、
犬のHoweと、お母さんのNamさんです。
名前:Nam
年齢:50前半
職業:専業主婦
元々、同じ会社で働いていた頃の職場恋愛だという2人。
ものすごく仲の良いご夫婦です。
Cavinさんは、自宅をオフィスにして、
看板やポスターなどの広告代理店を個人経営されています。
なので、プリンターやデザイン器具がドッサリ。
そしてこれが潤pが泊まる部屋!
もちろん個室で予約したので、プライベートルーム!
WiFi、シャワー、その他アメニティ、も完備です。
皆んなで夕食。本格チゲ!
ご夫妻は僕を夕食に誘ってくださいました。
本日の夕食は、
カルビチゲとチヂミ!
豪華!
お二人のご好意に預かり、
韓国の本格家庭料理を頂きます。
そして、もちろん机に並ぶのは、
銀の食器に、韓国のり、そしてやっぱりキムチ!
なんと驚きなことに、キムチは全部自家製だそうです!
なんと!韓国の一般的な家庭には、
一家に一台キムチ専用の冷蔵庫があるんだとか。
見せていただくとこんなに!
Namさんは本当に美味しい料理をふるまってくれます。
ちなみに、韓国では食器を持つのはバッドマナー。
皆んな、机に食器を置いたまま食事をするそうです。
突然の電話!
賑やかに食事を食べていると、一本の電話が!
お父さんが携帯をとるやいなや、
大きな声で何か言いました。
電話の主は、息子さんです。
お二人の息子さんは、現在兵役に従事し、
3.6度線で任務に当たっているそう。
2人は急いで、代わる代わる息子と一生懸命話しています。
息子さんの部隊の写真。
息子の写真に向かって話しかけるお父さん。
Cavin:潤p君は、何歳?
潤p:22です!
Nam:え!?息子と同じ!!
お母さんの目が一瞬にして変わったのがわかります。
少し涙ぐんで、でも少し嬉しそうな。
実は僕が泊まる部屋は、もともと息子さんの部屋。
兵役にいく関係で、部屋が空いたのです。
親近感というか、もしかしたら重なるものがあるのか、
お二人は本当に親切にしてくださいました。
Cavin:やっぱり、ものすごく寂しいよ。いつも心配で心配で。お母さんは、初めの頃泣いていたよ。潤p君のお母さんは、君のこと心配してないの?
潤p:んんー、心配してると思います。
Cavin:笑。多分どこの国のお母さんも、皆んな子供が心配なんだと思うよ。
笑顔で溢れるお二人の家庭の下にある、韓国ならではの事情。
前々回記事のKevinは、韓国と北朝鮮の冷戦について、
「むしろ韓国人が世界で1番気にしてないと思うよ。」
と言っていた。
ミサイルが飛んできても、あまりにそれが日常すぎて、
もう騒がなくなっていると。
日本の地震みたいな感じ!?
しかし、やはり現状は変わらないのでしょう。
今まさにこの瞬間に、息子さんは最前線にいる。
ご家族がairbnbを始めて、
世界中からゲストを呼ぶことにしたのも、
少し納得する部分があります。
Yejiさん帰宅!
夜も更け、00:00近くなった頃、
airbnbホストとして潤pと連絡を取ってくれていた、
Yejiさんがついに帰宅しました。
名前:Yeji
年齢:26歳
職業:大手デザインメーカー
アート一家なのですね!
大学でデザインを学び、
現在広告物のデザインメーカーで働かれています。
そして、この時間の帰宅。
聞いてみると、これぐらいの時間に帰宅することも珍しくないという。
そして、朝は6:30には家を出るという。
韓国人の若者の一般的なハードな労働スタイルです。
その日の夜は、皆んなでマッコリを飲みながら談笑を楽しみました。
キンパ作ってみる!
翌日のお昼は、Namさんと一緒にキンパ作り体験です。
キンパとは、韓国の海苔巻きのこと。
日本の海苔巻きとの違いは、
ごま油をご飯に混ぜること。
結構テカテカな感じですが、これがうまい!
もちろん、醤油にもつけません。
日韓関係に触れる
皆んなでテレビを見ていると、こんな映像が映りました。
1人の日本の国旗を胸につけたマラソンランナーが映り、歓声を浴びている。
知っている方も多いかもしれませんが、
アジア人で初めてのオリンピックマラソンラン金メダリスト、
ソン・ギジョンです。
彼が特集されている理由は、
彼が日本の統治時代に韓国出身でありながら、
日本選手として出場した人物であるからです。
もともと、せっかくなら韓国人が日本人のことをどう思っているのか?
そんなことを聞いてみようと当初は思っていたものですが、
いざこの映像を見ると、何にも言えない自分がいます。
でも、Cavinさんが優しく切り出します。
Cavin:そうだね。韓国と日本の間には、悲しい歴史があるよ。昔から、今もまだ引きずってる。でも、若い世代はそれを終わりにしないといけない。協力しあって。昔のことは、忘れる必要があると思うよ。
他にも皆んなで夜のハイキングしたり、
様々な韓国ローカルライフを体験。
やはり民泊は潤pの旅にはうってつけにございます。
最終日、たったの2泊3日が、ものすごく寂しい別れ。
若干皆、涙ぐみながらも、次の目的地、上海へと僕は旅立ちました。
人生初めての海外airbnb体験。
信じられないほど、素敵な体験ができました。
短期ホームステイ。
短い間でしたが、韓国の暮らし、料理、兵役という制度だったり、
たくさんの日本とは違う生活を体験することができました。