潤pの、就活やめて、世界一周することにしちゃった。

2016/4/15から始まった、世界中の「働く」を探るプロジェクト! 日本の「就活」と「働く」ことに息苦しさを感じた「現役就活生」潤pが、世界の同世代と出会い、就活事情と労働環境、そのライフコースを取材、配信し、 帰国後に電子書籍化するプロジェクト。

上海の大学お邪魔してきた。全寮大学で生まれる独特のコミュニティ。

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上海で出会った1人の女の子、シーシー

名前:シーシー
年齢:21歳
職業:松江大学 英文学部3年生

 

ネイティブレベルの英語を話す彼女は、
上海の大学、松江大学に通う大学生3年生。

せっかくっつーことで、
今回は彼女たちの学生生活を見せてもらいました!

 

 

「夢を持つ」上海の若者 

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英語以外に日本語と韓国語をビギナーレベル話すことができる彼女。

将来の夢は通訳者だと言い、
現在はマスター取得のため就活はせず、
大学院を目指しています。 

中国の一部の層の裕福化に伴い、
大学進学率が上昇しただけでなく、
さらに一部の層ではマスター等を取得する人も増えてきたそうです。

彼女もそんな1人。

 

幼い頃から英語とともに育ってきたという彼女は、
自然と英語を仕事にすることを志したと言います。

夢を持つ彼女。

前回までの記事では(http://jumpeikobayashi.hatenablog.com/entry/2016/05/06/210750)、

上海の若者が夢を持てないことを特集してきましたが、
彼女には夢があります。

もしかすると、夢を持つことと、
家庭の経済状況は相関しているのかもしれません。

 

親が子供に過度に干渉する、
つまり、将来の経済状況を心配しているから?

潤pの推測ですが。

 

大学到着!

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松江大学は市内から1時間弱と、
少し離れた自然の中にある大学です。

中国の大学は、すべて、
全校生徒分の寮が併設されているので、
この大学も大学の面積と同様の寮が隣に建ち並んでいます。

もちろん、中国の他の学生同様、
彼女も寮住まい。

これだけ大学の規模が大きいと、
大学自体が外界と隔離された一つのコミュニティのように独立して見えます。

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彼女は英文学専攻ですが、
バスの中で彼女の友人だという日本語専攻の生徒たちと合流。

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知らず知らずのうちに潤pの後ろには人だかりが。

そんなに珍しいのか日本人が!

聞くところ、日本人の同世代に会ったのは彼らも初めてらしい。

 

そして、気づけば潤pの背後には写真を撮る列ができている。

ここにきて、中国人の女学生に囲まれ写真をせがまれるという経験を大いに味わい尽くします。

 

皆んなで夕食 - くるくる卓を囲む

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こんなにいっぱい日本語しゃべれる中国人の若者おるんか。

シーシーと、彼女の後輩の日本語専攻の学生たちと大人数で夕食です。

そんな感じで、ここで念願の、
中国人とくるくる卓を囲むことに成功。

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皆んなでクルクル、中華料理をつつきます。 

なんと食べる前に中華式では、
まず食器をお茶で洗うんです。

まずいきなりコップに飲み物を注いで飲むのはマナー違反。

洗ったお茶を戻すボールももらいます。

 

そこからは、日本語だったり、
英語だったり、中国語だったりのごちゃまぜの会話が始まります。

 

潤p:日本語の勉強難しい?

生徒:発音は楽なんですけど、文法が本当難しい。

 

日本人からしたら、中国語のピンイン(発音)はハイパー難しい。

何回も言い直しても、毎回違うとか指摘されるわけです。

無理やで中国語...

しかし、日本語は世界的にも発音がめちゃめちゃ簡単な言語らしいです。

 

では何が難しいのか。

文法らしい!

丁寧語や、他様々な変化系。

あたりまえーのように喋ってる日本語話者である僕らにはわかりませんが、
日本語の文の組み立て方ってすっごく難しいんだそう。

これは他の外国人からもよく聞く話ですね。

 

潤p:なんで日本語勉強してるの?

生徒:んー、わかりません笑

生徒:なんとなく笑

 

「アニメが大好きです!」
って回答以外、けっこう曖昧な理由が多かった生徒たち。

これは、前回の2つの記事で、理由を説明した通りの理由があるのかと思われます。

【中国の就活事情】やりたいことが何かわからない?中国都市部・上海。一人っ子の若者の働く意識 - 就活やめて、世界一周することにしちゃった。

親が全部の道を決める?上海の子供が夢を失った訳。 - 就活やめて、世界一周することにしちゃった。

お会計。

トイレから帰ってくると、シーシーがサラッと言いました。

シー:払ったよ。

しかも、ここにいる全員分!

この女将ただもんじゃねぇ!

年上が年下の面倒を見て当然だろうと彼女は言います。

そして、潤pはお客さんだと。

常に堂々とそして面倒見のいい彼女。

若干年下ではありますが、
潤pよりも年上のような感覚も覚えてしまう頼れる女性です。 

そして、食後はゲームショップへ!?

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多分なんですが、中国人、ゲームがめっちゃ好きですね。

博打、ギャンブから始まり、そこらじゅうに雀荘あるし、
道端ではおっさんたちがずーっとなんかの将棋みたいなやつやってる。

ここは、ボードゲームやカードゲームを、
入場料を払って遊べる学生向け向け雀荘って感じ。

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日本のゲーセンとはまた違う、
アットホームな雰囲気がまったり談笑しながら楽しめます。

 

全寮制だから生まれる不思議な連帯感

前述の通り、
中国の大学生は学生時代をほぼ全寮制の環境で過ごします。

日本の一般的なそれとは異なる環境で、
ほぼすべての学生が過ごすことは、
すくなからず意識に影響を及ぼすはず。

仲の良さの仲に見える独特の上下関係。

おそらく一生もののこの連帯感は生徒たちの一生にどう影響するのでしょう。

 

大学4年間、ほとんど大学施設内で完結してしまうという彼ら。

僕にとっては少し怖くさえ思えてしまうその環境。

少し特殊な、上海の大学生の暮らしなのでした。

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