我、爽やかな腹痛と下痢と共に、このインドを去らん。大っ嫌いだぜ、愛しのインド。
気がつけば、長らくお世話になりましたインドとも、お別れの時期が迫って参りました。
友情の涙は我慢して、晴れやかな気持ちで次の目的地、オマーンへと潤pは旅立とうとするのです。
色々あったけれども、すっかり大好きになったインドへ、大きなハグと、心からのキスで、両手を広げて熱い抱擁を送ろうとした瞬間に、
何やら潤pの下腹部は、うなりを上げ始めたのです。
く、苦しい、、、??
お、おい、まさか、まさか、、、だよな??
苦しさは、激しさを増して、腹部への爆撃を本格的に開始しました。
おい、この後に及んで、なんで明日出発するっつうのに、、、!!
耐えきれずうずくまり、ベッドに這い上がる潤p。
腹の痛さはピークへ。迫り来る下痢と吐き気、、、
うぅ、、、、、
そう、潤pは、インド最後の日にして、腹を壊すという、最高にいらないサプライズプレゼントを、インドから全身で頂いているのです。
何故だ、もう明日じゃねぇかインド、てめぇよぉなんでこんなことしやがる、、、!!
苦しみながらベットに仰向けに、きったねぇボロゲストハウスの、天井にかかった回るたびに軋むファンを眺めながら、思考を巡らすのです。
も、もしかして、これは!!
出発前日というタイミングでの腹痛、
あまりに都合の良すぎる襲撃と、
最後にして最強のインドからの挑戦状。
潤pの中の小さな名探Tコナン君が、数少ない手がかりから、1つの結論を導き出したのです。
これは、
インド疲れが爆発しているのだ。
と。
そう。この1ヶ月半というもの、ひたすらカレーを食べ、宿を一歩出れば人混みと客引き、数歩歩くのもままならない、まさにカオスの坩堝に生活してきたわけで、知らずしらずのうちにストレスが溜まりに溜まり、よし、インドが終わったーと気が抜けた瞬間に、全て溜め込んできた黒くてエゲツない何かしらの毒素が、いっぺんに爆発した結果なのです。
これまでは、精神力と気合いでなんとかスレスレでかわしてきた現象。
毎日カレーを腹にぶち込んでもなんともなかった体調。
潤pは、インドに、最後の最後にして、敗北したのです。
翌日、泊まっていた宿の近くの、カレーがめちゃめちゃ美味い店で、最後に一回あのトマトマサラカレーを食べてから飛行機で経とうと、以前から練っていたプランを全うすることになったのです。
いざ店につき、注文したカレーが出てきた瞬間。
う、気持ち悪い、、、な、なんだこれ、、、
全く食欲が起きない、、、
たったの2日前まではあれだけ流し込むように食い荒らしていたこのカレーがここにきて、食えない!?
なんとか手をつけるも、クソまずい!!マジで、体が受け付けない。
体全身が、このカレー、いや、目の前に広がる全てを、拒絶する反応をことごとく脳の髄まで感じ、
インド、おい、インド。
俺はおめぇが、大っ嫌いだぁああああああああああ。(ハグ)