やちゃいけASUKAと最後の対談してきた。「当たり前」を疑い続けるフィールドワーク。
昨日、この一年間パートナーみたいな感じで活動してきたASUKAさんと、
しばしの別れを惜しんできました。
そう、「やっちゃいけないフィールドワーク」で共に「当たり前」を疑い続けてきた、あの変な人です。
先日社会人となったASUKAさんはその源氏名を現在一時封印し、
本名を名乗り社会で真っ当に生き延びているそう。
そして実は現在、
潤pのクラウドファンディングの最大出資者でもあるのです。
そのお礼も兼ねて、
旅立つ前の振り返りも含めて、
話をしていると、
改めて、ASUKAさんと一年間やってきたことが
今に生きていると実感します。
以前書いたやちゃいけに関する記事。↓
社会人になったASUKA
A:社会のメインストリームに生きる人々による、価値観の再生産を、ぺーさん変えていきましょうよ!
*ASUKAさんは潤pのことをぺーさんと呼びます。
社会人となって一週間がたったASUKAさん。
この一週間が、彼に何を与えたのか、
はたまた、この一年間が彼をどう変えたのか、
話していると彼の思考は昔のそれから若干の路線変更をしていました。
この日、なんども社会のメインストリームの価値観の再生産という言葉を口にしたASUKAさん。
つまり、在学中に就活をして、新卒で会社に入って、
安定した生活を目指すという既存の絶対的モデルコースだけが
再生産され続けていくことに対するASUKAさんなりの表現です。
おそらく、一週間社会人としていきてみて、
その考えが強くなってきたのでしょう。
ASUKA自身、そして潤p自身もその価値観を再生産する立場にある存在である中で、
それだけが全てではないこと、
つまり当たり前を疑うことの重要性を彼は説きます。
「当たり前」を疑い続ける。
草の根ながら続けてきたやっちゃいけないフィールドワーク活動。
風俗嬢に風俗の素晴らしさを聞いたり、
ホームレスの家に行ってみたり、
女性のマスターベーション事情を紐解いていく中で、
つねにポリシーとして根底に持ち続けてきたもの、
「当たり前」を疑い続ける。
風俗で働くって、本当に悪いことなの?そんな疑問を持つと、新しい世界が見えてきます。
ASUKAさんが面白いことを言いました。
A:どんなことも、疑い続けることが本当に重要だと思う。そして、その疑いが自分たちの「当たり前」とならないために、疑ったものをさらに疑う。「当たり前」を疑い続ける姿勢が必要だと思う。
その通りです。
絶対正しいと根拠もないまま信じ込んでいる世の中のこと、
それを本当にメインストリームの価値観で捉えるだけでいいのかと
常に疑問を持つ。
しかし、そうすると、疑問を持つ自分に酔いしれて、
いつしか「当たり前」を疑っている姿勢がその人の「当たり前」になる。
これが結構恐ろしくって、
その当たり前も常に積極的に疑い続ける。
その重要性は、
この活動と一年を通して、
強く学ばされた点です。
潤pの世界一周もやっちゃいけないフィールドワーク
今回の世界一周プロジェクトも、
やっちゃいけないフィールドワークだと思っています。
「就活」というメインストリームの価値観の再生産を、
一度立ち止まって世界という視点から疑ってみる。
そんな活動は、
やちゃいけの延長線上にあるものだと思っています。
この一年間で何を世界でしてきたいかと言われれば、
「当たり前」を疑ってきたい
それ一言なんじゃないかと思うわけです。
そんな気持ちを持って臨む今年。
やっちゃいけないフィールドワークと
ASUKAさんの血のかよった一年となるのです。
潤pになけなしの15,000円も支援してしまったおかげで 、
電車賃がなく待ち合わせ場所までチャリできてしまったというASUKAさん。
彼を貧困のどん底に陥れた潤pの責任は大きいので、
それに恥じない仕事ぶりをお届けできればと思うのです。