潤pの、就活やめて、世界一周することにしちゃった。

2016/4/15から始まった、世界中の「働く」を探るプロジェクト! 日本の「就活」と「働く」ことに息苦しさを感じた「現役就活生」潤pが、世界の同世代と出会い、就活事情と労働環境、そのライフコースを取材、配信し、 帰国後に電子書籍化するプロジェクト。

【タンザニア人ビジネスマンの、アンテナの張り方がヤバかった】最悪の状況下で、最高のビジネスチャンスの見つけ方

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ジャンボ!

マンボ!

セジャンボ!

ウコポア!

ニコポワ!

シュワリ!

ハバリ!

 

これら全て、スワヒリ語の挨拶表現である。

 

タンザニア母語スワヒリ語は、ひたすらにハッピーな言葉なのであります。

道端で、しょっちゅう皆んな立ち止まってこの挨拶を交わしているわけですが、英語ならHello, how are you?で終わるところを、ただの挨拶に1分ぐらいかけちゃうほど、楽しい人たちなんです。

 

 

おっさん:タンザニアでは、挨拶はとても重要なんだよ。挨拶をしてくれなかった人には、例えばその人が目の前で転んでも、助けないぐらいにね。

 

そんなことを、朝から晩まで毎日同じ場所で酒を飲み明かしている近所のおっさんが教えてくれました。

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人と繋がるコネ社会。

ここんところ、1週間ほど滞在して何に気がついたって、タンザニア人はめちゃめちゃ人との関係を大切にしている。ということ。

 

これは、以前の記事(【大卒の半数が就職できない理由】タンザニア・ダルエスサラーム大学生の就活事情。 - 潤pの、就活やめて、世界一周することにしちゃった。)でも取り上げたように働くことにも関係していて、信頼と信用による強力なコネ社会がここから生み出されているんだと思うんです。

 

 

今回宿泊しております民泊のオーナーさんを通すと、そんなタンザニア独自の社会が見えてきます。

 

地主さんである彼、道を歩けば人が寄って来て、楽しそうに会話する姿が、より一層この社会における人との繋がりの重要さを物語ります。

 

タンザニアの、若手ハングリービジネスマン。

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オーナーさん、実は地主以外にも様々働く、やりてのビジネスマン。 

不動産業に投資業、小売業を生業とする彼は、常にハングリーに新しいビジネスチャンスを探っています。

 

オーナー:今使ってる日本の中古車を始めて買った時、とっても良い匂いがしたんだけど、日本人はどうやって車を綺麗にしているの?あの中古車なのに、新車を買ったようなフレッシュな体験、あれがいつもできたら、絶対良いと思うんだ。

潤p:車の消臭剤とか日本ではよく売ってますよ!

オーナー:そうなんだ!(早速ググる)日本でいくら位で売ってるの?こっちに輸入できないかな?

 

何より、小さなことから様々なところにビジネスチャンスを抜け目なく得ようとしているオーナーさん。他にも、日本人について熱心に様々な質問を投げかけてきて、彼のアンテナの張り方には驚かされます。

 

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A:タンザニア人は生きていくために、食いつないでいくために、本業に一極集中するんではなくて、他の副業もちょこちょこ持っていることが多いんです。

 

そう語るのは、アフリカで長く働かれてきた、日本人Aさん。

 

A:お金が入ればすぐ新しい副業に投資して、何としてでも生き延びる道を確保していく。会社の現地パートナーも、鶏を100匹ほど育てて、地元で売って小遣い稼ぎをしているらしいんですよ。

 

鶏を育てて売るという小規模な商売だが、食費分にでもなればというスタンスで幅広く手を出しているのがタンザニア人のビジネススタイルだという。

確かに、未だに伝統衣装を着て街中にいるマサイ族を見かけると、彼らはこぞって、写真一枚撮りたいか?いくらだぞ?と商談を持ちかけてくる。彼らなりのビジネス。

 

まさに民泊オーナーはその通りの人。現在はairbnb民泊を起点に、さらに観光業への進出も考えているといいます。

 

厳しい環境下で、生きていく。

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潤p:タンザニアで、若者が働いて生きていくのはどうなんですか?

オーナー:就職状況は最悪だね(笑)それでもチャンスはたくさんあるよ!

潤p:チャンス?

オーナー:例えば、私の場合、ダルエスサラーム大学を卒業して、3年間シッピングの会社で働いて、それから自分で起業したんだよ。ずっと、世界と勝負できるようなビジネスマンになるのが夢で、貯金した150万円から全てを始めたんだ。最初のシッピングの会社も、800人の応募があった中の1人だったんだ(笑)絶望的な環境でも、チャンスと自分を信じ続けてきたんだ。生きるために必死なんだね(笑)

 

日本人Aさんは語ります。

 

A:うちの会社は、常にアフリカ人からビジネスを学んできました。

 

世界的には圧倒的に後進国と位置付けられている国で、今に生きるビジネスマン達は、もしかしたら先進国のそれよりも、遥かに先を歩んでいるのかもしれません。

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