潤pの、就活やめて、世界一周することにしちゃった。

2016/4/15から始まった、世界中の「働く」を探るプロジェクト! 日本の「就活」と「働く」ことに息苦しさを感じた「現役就活生」潤pが、世界の同世代と出会い、就活事情と労働環境、そのライフコースを取材、配信し、 帰国後に電子書籍化するプロジェクト。

【デモもするけどバカンスもしたい】世界1自由に生きるフランス人のライフスタイルとは!?

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パリ滞在中、家に泊めてくれていたフランス人の友人Aさんが、こんなことを言いました。

 

A:フランス人にとって一番大切なことは、自由だと思う。

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*家に泊めてくれていたフランス人カップル

 

自由の人々、フランス人。

世界を周る中、最も自由であることを人生の最優先事項にしていたのは、フランス人だったと思います。

実際にパリの街中を歩いていても、そんな場面に出くわすことが多いのです。

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デモやストライキはその典型的な例。

滞在中に、デモを2回も見かけました。

 

1つは黒人の地位向上のためのデモ。

もう1つが警察の賃金向上を訴えるストライキデモ。

これに関しては、警察のデモを警察が警備するというなんとも笑ってしまうような構図。

 

デモ大国フランスと、自由を重んじるフランス人。

自分の自由を求めるために社会に対して主張する、フランスではごく当たり前の光景です。

 

ただ、

A:面白いのは、デモをしてる人も、しっかりバカンスはとるんだよ(笑)。これがすごいフランス人らしい。休みになると、一斉に南のビーチに行って、デモお休み!みたいにね(笑)。

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ちょっと笑ってしまう話ですが、これ、よくよく考えるとものすごくフランス人らしいことかなと。

そもそもデモを行う目的は、自由のため、つまり自分のよりよい生活のため、自分の「幸せ」のためなのです。

 

そんな発想を持っているフランス人が、せっかくのバカンスを楽しまないわけがない。

ひたすらに自分の人生をより楽しく、より豊かにしていこうという発想の元、フランス人は生きている人が多いのです。

 

実際、潤pを心優しく家に泊めてくれたこのカップルも、常に2人の「幸せ」を自由に楽しんでいます。

2人と共に過ごしながら、全く仕事をプライベートに持ち込まない。

次の旅行のプランを今から立てていたり、休日はゆっくり一日中ワインとチーズを楽しんでいたり。

 

自由の文化は食事から?

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*名物エスカルゴ!

 

食事の文化に関しては、ヨーロッパでも国によってここまで違うんだ!というのには驚かされました。

 

これまで旅してきたドイツ、オランダといった国では特に、料理自体にバリエーションが少なかったり、テイクアウトの店が大人気だったりという特徴がありました。

しかしここフランスでは、あの世界のフランス料理から始まって、どんなに安い店にも座席とテーブルが用意され、ナイフとフォークが添えられて、なんならバケットが出されるのです。

 

つまり、ドイツやオランダで食事というものが腹を満たす行為という側面が強かったのに対し、フランスでは時間を使って楽しむエンターテインメントの面がより強調されていたのです。

 

国民性の違いなのか、お酒1つとってみても、そりゃ盛り上がって大勢で楽しむビールが主流な国と、ゆっくりと時間をかけて溶けるように楽しむワインが主流の国とでは、こりゃまた考え方も違うんだろうと。

フランス人の自分流美学の求め方。

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こういった、フランス人流の自由に触れていると、その自由が、それぞれの人の美学に基づいているんだなということを感じてきます。

言ってみると、フランス人の人生とは、自分なりの美の追求の道、といった感じ。

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*蚤の市

アンティークの蚤の市に行けば、何に使うのかわからんものが所狭しと並んでいて、それを自慢げに広げる店主と、自分の趣向にあった掘り出し物を探す街の人。

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公園に行けば、画家の帽子を頭にちょこんと乗せたおじいさんたちが、似顔絵を書いてくれる。

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街中で光るお洒落なパリジャンは、自信を持って自由を勝ち得、自分なりの美学を元に人生を全うしているようにみえるのです。

 

社会に規範を依存しない、自分の物差し(美学)で自由に生きる彼らは、日本人の感覚とはまるで違う価値観の世界にいる。

これが、フランス人たちの自由の楽しみ方だと思うのです。

 

英語はしゃべりません。これぞフランス流。

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そんなフランス人の価値観を強く支えているものに、母国への深い愛があると思うのです。

ワインの話をふれば延々と話してくれますし、パリの魅力を聞けば熱く力説してくれることでしょう。

 

さらに面白いのがフランス人の英語認識。

世界を周る中、英語はすでに世界言語になっているわけで、有無を言わさず英語の習得は当たり前の世界常識。

ただ、これ、フランスには通用しません。

 

フランスでは、英語を喋れない人が多いのではなくて、喋らない人がとても多いように感じます。そしてそのことを誰も何も気にしていない。

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そういった発想は、おそらく自国の文化への強い誇りから来ているのではないのかと。

グローバルスタンダードで英語が普及していく中で、その流れにあえて沿わないような意識(もちろん英語がとても流暢なフランス人はたくさんいます)が、これまたフランス人の美学。

 

英語に次ぐ影響力のある言語であるということが当然それを後押ししていますが同時に、英語の拙いどんなフランス人も議論をすれば、その英語で自分の伝えたい主張は必ず伝えてくる。

英語はあくまでも手段で、その中身が本題だということを改めて感じさせられるのです。

 

自国文化の理解よりも英語を話すことを極端に煽り、相手に伝えたい核となるものを持つ思考力を育てずテクニックベースの英語教育を行う日本のスタイルを振り返ると、本当に日本の言語教育は正しい方向で進んでいるのかと、考えされられます。

 

こんなに多くの国民が、自国のことを心から愛していて誇りに思っている国も珍しいんじゃないでしょうか。

 

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フランスに来て、何もかもがこれまでの国の雰囲気と異なりました。

 

スリも多い満員電車でも、近い人と自然と会話が始まっちゃってなんだかすごく楽しそう。

街中ほんっとに汚いけれど、そんな道を華麗なファッションで通り抜けたり。

 

フランス人はひたすらに自分がどう楽しくいられるか、のために生きていこうとする人たちのように感じます。

 

フランスの若者は、電車賃を払わずに、ひょいひょい改札を飛び越えて行ってしまいます。

なんだか、こんなところに、美学を感じてしまうんだよなぁ、フランス。 

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