潤pの、就活やめて、世界一周することにしちゃった。

2016/4/15から始まった、世界中の「働く」を探るプロジェクト! 日本の「就活」と「働く」ことに息苦しさを感じた「現役就活生」潤pが、世界の同世代と出会い、就活事情と労働環境、そのライフコースを取材、配信し、 帰国後に電子書籍化するプロジェクト。

4人の日本の大学生に聞いてわかった、「日本の就活とは」

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明日から新社会人のみんなが働きだす今日という日に、
潤pがこれまでの調査で導き出した、
「日本の就活とは」という疑問に対する答えとしての仮説を、
本日は綴りたいと思います。

 

 

これまでの日本の大学生・就職意識調査

 

日本の就活とは?

日本の大学生の就活意識とはどんなものなのか?
日本の就活とは、いいものなのか、悪いものなのか?

今までの3つのインタビューと、
今回行った、人材会社に内定を決めた新社会人Dさんへのインタビューから出された、
日本の就活に対する1つの結論をここに提示します。

日本の就活とは、

「日本独自の価値観から生まれた固有のシステムで、
大学生にとって初めて将来を意識する理にかなったシステムである。」

 

人材に内定を決めたDさん。

今回インタビューしたDさんが人材会社に内定を決めた理由は、
「人と向き合う」というところがポイントだったそう。

潤p:なんで人材に行こうと思ったの?

D:今までの人生は、人に嫌われないことを第一目標に掲げてきてたんだよね。それはとても自己中心的なもので、本気で人に向き合ってこなかった自分がいた。いやでも人と向き合わなくちゃいけない仕事だから、自分を変える意味で、人材を選んだ。

 

中学時代、仲の良かった子が突如いじめの対象になった時、
自分が他の人に嫌われないために、
ある種その友達を裏切って、
いじめを助長したという過去の経験が強く心に残り続けているというDさん。

他者起点で自分を守るための対人関係では、
いつまでたっても人を本気で好きになれないと思い、
人材への就職で自分を変えようと決めました。

 

D:でも実は、人が自分の力で成長することを手助けすることが本当に好きでもある。その人の思い描く幸せと、現状とのギャップを埋めたい。

潤p:就活の軸みたいなものあった?

D:影響力がある仕事、自分の弱みを変えられる仕事、自分の強みを生かせる仕事、だね。自分の中にある強みは、人への好奇心だと思った。

 

自分は、目の前の人にしか本気になれないというDさん。
そんな自分のやりたいことや性格を判断した結果たどり着いた仕事、
それが人材だったという。

 

その国には、その国独自の就活スタイル

大学3年生をアメリカの大学で過ごしたDさん。
その留学経験で、真の多様性を実感したという。

 

D:日本の「みんな違ってみんないい」にはすごく違和感を感じる。だってそれは結局日本人に馴染まない考え方だと思うから。アメリカで本当の意味での多様性を知った気がする。

 

一人一人が発信しないといけない環境があるアメリカ。
その上で初めて成り立つという「多様性」

そもそもアメリカ的な環境とは相容れない日本では、
「多様性」という言葉すら馴染まないという。

いい悪い、という議論ではなく、
アメリカ的な多様性から生まれる就職感は、
アメリカの文化にあったもので、
その国には、その国独自の「働く」が
理にかなった形で存在していると思うそうだ。

アメリカだからこそ生まれる就活がある。
日本だからこそ生まれる就活がある。 

一般的に「多様性」とは逆のマインドを持つ日本で生まれた就活は、
非常に日本的かつ、日本人に一番あった就活方法だといえるかもしれない。

そのシステムが長く続いていることこそ、
その背景に日本社会や日本人のマインド、文化が
強く影響していることの表れであるかもしれません。

 

平均点を気にする社会、日本

D:常に合格ラインが引かれてる社会だと思う。偏差値とかテストの平均点とか。個人視点で見れば何点でもいいわけだし、それを全体で見るから初めてマイナスになるだけで。

 

日本人が就活を始めるきっかけも受動的であるというDさん。
しかし、受動的にはじめることは日本の教育システム上当たり前のことで、
そのあとに自分で考えることが試される期間にこそ意味があるという。

 

子供には親の意思でしか選択できない時期がある。
それが、高校や、大学まで反映されているのが日本の特徴だと思うというDさん。

そんな中、人生で初めて自分の将来を考えさせられる時期が自動的にあたえられる就活という時期。

ある意味でとてもシステマチックに作られた、
洗練されたシステムが就活かもしれないのです。

もちろん、Dさんも就活で成長した一人だという。

 

日本の就活は日本独自、理にかなったのものだった。 

これまで4人の日本の大学生にその「働く」意識を聞いてきました。
その結果、潤pの日本の就活に対する意見もだいぶ変わりました。

日本の就活、意外とすごいシステムなんだなと。

そして裏付けられた、
就活とはその国の文化と密接に関わっているということ。

そして、決してただの偶然じゃなく、
国民性に理にかなう、
そんなシステムがどの国でも作られているのだろうということ。

その辺を見てくるのが、今回の旅の目的なわけです。

以上、こうして、
「働く」意識調査の日本編が、
ついに幕を閉じたのです。

日本の就活がいいとかわるいとか、
表面上のそういう議論じゃなくて、
それが生み出された背景を理解した上で、
今の社会にあってどれだけ整合性あるのか、
そんなところなんかなと。

 

 

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