バスの運転手がいきなり口から血反吐を吐き出した話。ミャンマーのコンヤー葉タバコとは何なのか。
恐ろしい事件がありました。
それは、バスに乗っている時、突然運転手がドアを開け、口から真っ赤な血を吐き出したのです!
え!?!?運転手、死ぬの!?!?
と思って焦っていると、何もなかったように、すました顔でまたバスを走らせました。
コンヤーって何!?
実はここミャンマー、特にヤンゴンでは、町中至る所で、男から女まで、老人から子供まで道に真っ赤な何かを吐き出しています。
聞くところによると、これは、ミャンマー人の大好物嗜好品、コンヤーと呼ばれる葉タバコ。
石灰からスパイス、実など様々なものが複合され葉っぱで包まれたものですが、そのうちの1つが真っ赤な色を含んでいて、それを吐き出すとまるで血反吐を吐いているように見えるわけです。
中毒性があるようで、タバコの代わりとして楽しまれているようです。
*コンヤの中身
楽しみ方はいたって簡単。口に含んで、ゴリゴリ噛み砕いて、飲み込まずにあとはどっかにブヘェっと吐き出すだけ。
おかけで町中地面が真っ赤なコンヤー跡だらけ。歴史を感じるコンヤー跡から、まだ出来たてホヤホヤ、いや出来たてネチョネチョのコンヤー跡まで、様々にご鑑賞いただけます。
*町中のコンヤー跡
皆んな大好きコンヤー。
*コンヤーショップ
確かに町中見渡すと、マジなレベルで5メートルに一件はこのコンヤーショップがある。
ショップといっても店構えがあるわけではなく、屋台のような出店で、ひっきりなしにヤンゴンっこが買っていく。
そして、ヤンゴンっこは何よりもこのコンヤーが大好き。他にそれといって娯楽のない街に、唯一の救いの神、それがコンヤーなのです。
そして、そのコンヤー所持率は尋常ではない。
「コンヤー持ってる?」
「おーあるよ、いる?」
「コンヤー好き?」
「うん。これでしょ?いる?」
だいたいみんなポケットにコンヤーを忍ばせて、暇を持て余すと、ポイッと口に入れて、現地人はかなり長時間楽しんだあと、ブヘェッ。
そして、コンヤーの話題を出すと、みんな大喜び。
コンヤー試してみた。
しょーがないので、潤pもトライして見るほかありません。
「どこでコンヤー買ったらいい?」
「店によって味も、配合の仕方も全然違うから、人が集まってるとこにしな!」
*地元民はフレーバーを自分好みに注文するらしい。
そして、購入。
もぐもぐ、、、、!?!?
え!?!?
クソまずい!!!
なんだこれ最悪!!!
噛み続けるなんて無理なほど、激苦なよくわからんヤバイ味が口全体に広がります。我慢して。なんとか我慢しても、数分が限界。ミャンマー人のように、30分近くも楽しめるわけがありません。
そして、全く、なんの効果もない!特に酔った感覚もなく、これではただのクソまずいもんを口に放り込むマゾヒズム行為ではないかとブチ切れそうになります。
コンヤー問題。
*そろそろ歯にガタが来始めてるニーちゃん
そういえば、この前の大学生含めて、確かに若者の、コンヤー離れは起きているよう。
「コンヤー、好き?」
若者「いやー、僕は嫌いだね。だって、歯がボロボロになるじゃん!」
その通り、コンヤー常習者は、歯が真っ赤に、そしてボロボロに。
本当に常習者、ってもほとんどのヤンゴン人がコンヤー常習者なのでほぼ皆んな、赤黒くなったボロボロのスキッパです。
ある日、コンヤー常習者と見られる、歯ががったがたで、スキスキのおっさんの飯屋に行きました。
「ハウマッチ!?」
「*〓〆∽∬℃>々」
なんと言っているか、そのガタガタの歯で理解不能。
ある日、ゲストハウスの若手コンヤー常習犯と会話していると、
「ドゥーユーハブ、ゲイフレンド?」
「はっ!?」
突然なぜこいつはゲイの友達がいるか聞いてきたのかと思ったら、あまりに歯がスッカスカすぎて、ガールの発音が出来ないらしい。つまり「ガールフレンド」と言いたかったらしい。
「アイライク、マイ ゲイフレンド」
そんなわけで、ミャンマーにお越しの際は、怖いもの見たさで一度お試しあれ。
もう二度とやりません。まっず。