【一瞬で100人のイスラエル人と繋がった!?】テルアビブ急成長中のスタートアップの今!
イスラエルのテルアビブは今、スタートアップの町として世界から注目を集めています。
その現状を見てみたい!こいつがテルアビブにやってきた目的なのです。
これまでの旅でも、スタートアップのメッカ、インド・バンガロールでフィールドワークを行ってきました。
今回はイスラエルのスタートアップの現状をレポート致します!
1歩動けば、10人に会える。テルアビブのスタートアップオフィス行ってきた。
Facebookでアポイントを取り付けさせてもらったのは、イディトさん。
Start-Up Nation Centralという、スタートアップの事業サポートNPOで働くイスラエル人女性です。
オフィスに招待してくださって、テルアビブのスタートアップの今を見学。
Start-up Nation Centralのオフィスも入るコーワーキングスペースで、フロアを様々なスタートアップ企業とシェアしています。
イディ:イスラエルのスタートアップは、コーワーキングスペースにオフィスを持っている会社がとても多いんです。スタートアップのように小さな規模で動く会社にはとても適している空間で、この場所で違う企業同士の新しい繋がりが生まれたりもするんですよ!家族みたいに強い繋がりができています。
あ!あれ見て!!
潤p:え!?い、犬!?
イディ:そう、ここはドッグフレンドリーのオフィスなの!笑
最近日本でも徐々に定着しつつあるコーワーキングスペース。
スタートアップの風潮にあった空気感で溢れています。
日本での滞在経験もある彼女。日本とイスラエルを比べて、
イディ:日本人は、あまり何を考えているかわからないことが多いです。思ってても言わないことが多いから。でもイスラエル人は思ったことはすぐに口に出すから、そこが全然違うかな。イスラエルでスタートアップが急成長している理由は、イスラエル人の積極性があってのことだと思います。
イディットさんは、同僚から知り合いまで、様々な方を紹介して繋げてくれます。
彼女の紹介で、テルアビブに進出する日系企業とも繋がることができました。
Facebookでたまたま出会った見知らぬこんな男に、オフィスを案内して、色んな人を繋げてくれて、トントン拍子で進んでく。
1歩動けば、10人に出会える。
そんなところに、彼らのスピード感と積極性が見えてきます。
一瞬で100人と繋がれる!? イスラエル起業家のスピード感。
そんなイディットさんが繋げてくれた、これまたテルアビブのイスラエル人女性起業家、ノアさん。
上海の大学を卒業した彼女は、これまでアジア地域との輸出入を中心としたスタートアップの仕事をしてきた方です。
会ったその時は前職をやめたばかりで、これから上海へ再度新しい仕事を探しに行く直前でした。
ノア:イスラエルでスタートアップが成長するのには、極端な話だと、女性男性関係なく皆んな軍隊で鍛えあげられるからというのが1つあると思います。あとは、やっぱりスピード感。アジア圏にいたときのスピード感とは全く違う速さがここにはありますね。
イスラエルの起業家やスタートアップに関わる人たちと接していると、普段の生活から速いリズムの中に生きていると感じます。
何より彼女が一度、Facebookページ上で潤pのことを紹介してくれたのはそれを証明するようなエピソード。
一緒にランチをして別れてすぐにFBポストをしてくれた時点で、おぉ!はえぇっ!てなったわけですけれども、ポストには、
ノアさんのFBポスト:私の友達の潤pが今テルアビブに来ています!イスラエルのスタートアップにとても興味があるから、力になってあげられる人、是非彼と会ってみて!
するととたんに、100いいね!
コメント欄にも是非会いたいって申し出が集まったり、潤pまで直接フレンドリクエストを送って何か手伝えることはありますか?ってお問い合わせまで。
いつも必死に出会い厨調査してたもんだから、こんなの初めてでございまして、イスラエル人恐れ入ります。
だって、冷静に考えてみてくださいませ。
ノアさんとイディットさんの知り合いというだけで、それ以外の素性が全く知らない日本人のただの大学生。
そんなやつに、どうしてわざわざ時間を割きたいと思うのか?
とりあえず、どうなるかわかんないけど、会ってみる。
そんなメンタリティが彼らの大きな強さだと実感できるのです。
事実、イスラエル人に誰か紹介してっていうと、速攻で連絡先教えてくれますからね。なんの躊躇もなく。
一瞬のスピード感を、強く肌で感じることができたエピソードになりました。
本当にスタートアップが世界を変えるのか?
しかし一方で、イスラエルのスタートアップに対する指摘も聞くことができました。
テルアビブ在住のAさんは、こう言います。
A:今、国をあげてスタートアップを支援するという動きが出てきていて、どんどん企業が増えています。しかしそのために、理念や中身が薄れたスタートアップ企業が増えてきていることが問題としてあると思います。
必ずしも、誰も見たことのないイノベーションと斬新なサービスを提供できるのがスタートアップとは限らなくなってきました。
数が増えれば増えるほど、既存のモデルを最適化した、言い方を悪くすれば模倣しただけの企業も増えてきます。
一瞬の派手さだけがもてはやされて、本当の意味での持続性を持ち、国の基軸となるような産業が育つ環境がまだ整っていないと言うAさん。
スタートアップ企業には、少人数小資本で、爆発的に世の中にインパクトを与えられる力はありますが、その瞬発性に依存しすぎるが故の不安点を懸念されています。
しかし、まだ若く産業基盤の不安定な国では、「手っ取り早く」経済を回せるという意味で、スタートアップには大きな可能性が秘められています。
これはインド・バンガロールでも見られた特徴で、逆に言えば日本でスタートアップが流行りにくい理由の1つだとも思われます。
ただ、イスラエルはそれ以外、多方面で問題を抱える国でもあります。
そのような環境の中で、どのように今後イスラエル経済が変化していくのか、その辺りも注目していきたい、そんなホットなスポットがテルアビブなのです。