潤pの、就活やめて、世界一周することにしちゃった。

2016/4/15から始まった、世界中の「働く」を探るプロジェクト! 日本の「就活」と「働く」ことに息苦しさを感じた「現役就活生」潤pが、世界の同世代と出会い、就活事情と労働環境、そのライフコースを取材、配信し、 帰国後に電子書籍化するプロジェクト。

タンザニア・ザンジバル島でラスタマン達と暮らしてきた。@ヌングイ・マゴロゴロゲストハウス

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バックパッカーとは、元来、別にかっこいいものではない。

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日々の仕事といえば、

次の移動地への航空券と宿をできるだけ安く抑えるためのネットサーフィンを行い、気がつけばfacebookを眺めていて、暇になればYouTubeに移行して、今日は良くやったと最終的にエロサイトにたどり着く。

 

そんな、東京の汚ねぇ六畳一間でもできるようなことをやっているわけだから、そりゃかっこいいものではないのである。(全世界の冒険的なバックパッカーの皆様大変失礼いたしました。)

 

 

 

そして何より、バックパッカーとは孤独の極まりである。

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*タイトル:孤独

どんなに美しい景色を見ても、どんなに美味しい料理を食べても、隣にその喜びを分かち合う相手はいない。

 

バックパッカーを相手にしてくれるのは、金を巻き上げようと必死笑顔のホスピタリティに満ち溢れた露天商人と、異国人が珍しいのか寄ってたかってやってくるモスキートぐらいなもんである。

 

そんな理由から潤pはいつしか、人が、大切な人と、時には家族と、時には大人数の親友たちとやってくる、幸せな場所、というものを避けるようになっていた。

具体的に言えば、リゾートと呼ばれる類の土地である。

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1人で浜辺に腰掛け、濡れてもいない海パンを濡らすこともできず、カップル達が楽しくビーチバレーに勤しむビーチなんかを想像するだけで、身震いがしてくるのだ。

 

しかし、ここ、アフリカのリゾート、ザンジバル島にだけは、来るしかなかったのである。

前回記事の通り、ひょんな事から来ることが確定してしまっていたのではあるが、いや、自分が信じられないほどに、楽しむことが出来たのである。

 

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その大きな要因といえば、見るものを圧倒する絶景との出会いであることは間違いないが、それをはるかに凌ぐ、ラスタマン達との出会い。

 

ラスタマンとは、多くはドレッドヘアーの見た目や、レゲエなどで知られる、ジャマイカで起こったラスタファリアニズムを信仰する人々のことである。

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*Photo by John H

ラスタファリ運動 - Wikipedia

 

日本ではあまり馴染みのないラスタマン。

しかし、世界には至る所にいるもんだから、そう珍しがるものでもない。

かといって、とりわけ深く接することもない。

しかし、今回はラスタマン達と、一緒に共同生活するしかなかったのである。

 

ラスタマン達と、共同生活してきた。

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ザンジバル島にも、少なからず日本人は訪れるようである。

検索すれば、日本人向けレストランや、日本人宿などもいくつか存在しているようなのだ。その中で、マゴロゴロゲストハウスという宿が日本人に人気であるという情報がヒットした。

 

ザンジバル島のなかでも北方のヌングイというビーチにあるそのゲストハウス。

 

やっべぇ、リゾートか、友達さがさねぇとなぁ。とりあえず日本人宿行くか。

 

そんな動機である。

 

しかし、迎え入れてくれたのは日本人ではなく、ラスタマン。

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ビビりながらも、とりあえずチェックインの手続きのようなことを済ます。

すると、メンバー紹介が始まった。

 

宿主ラスタ:Yoyo!えっと、彼がマスターヨガ。ここで、ヨガを教えてるんだ。そしてそこにいるのがドクター、でぇ、そっちが、、、、、、、、、etc

 

どんどん出てくる、ラスタマン。

ここには一体何人のラスタマンが住んでいるのか。大量に現れるではないか。

それにしても、ヨガをしてるって、何者なんだ、それより、ドクターって、医者なのか。

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*夕食を用意するドクター

 

何れにせよ、ここでの生活は非常に楽しい。

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ここ、テントが潤pの今回の寝床ではあるが、ラスタファリの自由を感じ、ゆったりと生きるのである。

 

朝、太陽の光で目を覚まし、マスターヨガのヨガを眺める。暇そうなラスタマン達とくだらない談笑をして、気がつけば太鼓を叩いている。そのリズムに合わせ誰かがレゲエを歌い、皆んなで昼飯作りが始まる。日が沈みかける頃にビーチのまた別のラスタマンが経営するバーに通う。

潤pも、ラスタファリの自由を謳歌する。

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*毎日通った、他のラスタマンのバー

なんて自由で幸せなんだ。頭をすっからかんにして、ただ欲望のままに、喰い、飲み、歌い、踊り、笑う。

 

ここ、ザンジバル島には、やたらとラスタマンが多く生息しているようなのだ。

ラスタマン達と暮らしていると、類は友を呼ぶのか、他のラスタマン達ともよく出会うようになった。

 

歌手をしているというラスタマンに出会ったり、

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画家のラスタマンの店をひやかしたり、

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また別のラスタマンが経営するゲストハウスに行ったり、

ラスタマンチルドレン(幼児)と戯れたり。

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旅の疲れを癒し、本来自由であるはずの旅にあって失っていた「自由」を取り戻す治療の日々。

 

先生、僕はどこへ向かっていくのでしょうか。

 

 

いつか、潤pも呼ばれるのだろうか。

 

宿主ラスタ:この人が、ドクターね。で、そっちで自然と一体化してるのが、ジャパニーズラスタ、JP。もう日本人はやめたらしいけどね。

 

こんなところで、今日も潤pは平和に生きているのである。

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