【シリア国境行ってきた】24時間の爆撃に、ISの武器輸送車見てきちゃった!? - シリアの今現在。
24時間止まらない爆撃、上がる煙に、ISの武器輸送車!?
命がけの、シリア国境行ってきました。
イスラエルで出会った、国籍を持たないドールズ教徒の若者たち。
彼らが住むゴラン高原は、もともとシリアの領土でありながら、中東戦争でイスラエルに併合された歴史を持った場所です。 (上記事参照)
東にシリアを、北にレバノンに国境を接したこの場所は、昔から戦争の火種になってきたようなところ。
一見平和なこの村も、戦争と隣り合わせの場所なのです。
*彼らの住むゴラン高原の村、ブカタ
ズドォオオオオオオオオオオオンンンンン!!!!!
爆発音とともに、地面が揺れます。
潤p:ちょ!今の何!?
PH:あー、シリアの爆撃だよ。毎日のこと。
冷静に言うな!!!
こんなん聞いたことないぞ!!!!
PH:イスラエル側にはあいつらも絶対攻撃してこないんだ。内戦が戦争になっちゃうからね。だからここは安全なんだ。
潤p:。。。。。
PH:あ、そうだ。シリア国境行ってみる?
シリア国境行ってきた。
そうしてやってきたのがシリア国境1km先。
彼らの住むブカタという村から、車で15分もすればついてしまうような場所にあります。
ここへは、PHの友達Aが連れてきてくれました。
*シリア国境1km先。旧イスラエル軍事施設跡
A:ここは元々イスラエル軍の軍事施設だったんだ。まだ残ってるけどね。1人になりたいときにいつも来る、俺の秘密の場所なんだ〜。
*旧イスラエル軍事施設跡
目の前に広がるのは、シリア国土。
*シリア
1km先の目一杯に、あの、シリアがあるのです。
さらに、左手にはレバノンの国土も見渡せます。
レバノンとの国境付近にも、イスラエルへ長く対抗姿勢を続けているイスラム原理主義組織、ヒズボラの勢力圏があり、まるで平和とは程遠い。
*奥に見えるレバノン
何より、この鳴りやまない爆撃音と地響き。
目の前に180度広がるシリア国土のいたるところで、爆撃が繰り返されています。
A:24時間どこかで爆撃してるんだ。煙が見えることもあるし、夜なんかすごいよ。爆撃機のライトが点滅して見えたり、炎が見える時もあるんだよ。
*煙が上がっていた。
A:まっすぐいくと、シリアの首都ダマスカスがあって、あの辺にはISの基地があるね。あっちの奥の山、あそこはずっと爆撃してるよ。
もう何も言えません。
平和な彼らの生活の、すぐ隣で延々と爆撃が繰り返されている。
これが彼らの生活の、リアルです。
*地雷が埋まっている
A:この辺りは、国連軍が今は統治しているんだ。っても、あいつらは何もできないよ。本当に戦争が始まったら、真っ先に逃げるのあいつらだよ。誰も信用してないね。
*見回りに来ていた国連軍
A:あ、あそこの道通ってるトラック!あの方角はもしかしたらISの武器運んでる輸送トラックかもな。
平和なタバコと、鳴りやまない爆撃。
A:たばこ、吸う?
2人で、爆撃の鳴りやまないシリアを安全なイスラエルの高台からタバコをくわえて見下ろします。
この爆撃がなっているということは、その瞬間も誰かが怪我をして、家が破壊され、死んで、大切な家族を失って。
そんな音を聞きながら、同時に僕らはタバコを吸っている。
これが、同じ世界で起きている、ことなのです。