潤pの、就活やめて、世界一周することにしちゃった。

2016/4/15から始まった、世界中の「働く」を探るプロジェクト! 日本の「就活」と「働く」ことに息苦しさを感じた「現役就活生」潤pが、世界の同世代と出会い、就活事情と労働環境、そのライフコースを取材、配信し、 帰国後に電子書籍化するプロジェクト。

千葉の山奥で、「鹿」狩ってきた。

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晴れやかに軽快な朝を迎え、
東京駅からバスに揺られること1時間
気がつけば潤pは熱り立つ雄鹿を、
手握るバットで撲殺していました。

 

*今回の記事には生々しい描写やショッキングな内容が含まれています。
自己判断にて、お読みください。


世界一周とはつまり、
先進国ここ日本では想像し得ない生活に飛び込むことを意味します。

貨幣経済とはまやかしで、
世界のそこには、自力で食を得る営みも、
生きる上では必要になるやもしれません。

そんな生きる知恵を得るために、
改めて生きることについて触れるため、
今回、本格的なバイバル体験
狩猟にチャレンジしてきました。

世界一周著者、坂田さんとの出会い。

もはや潤pのバイブルと言っても過言ではない書籍、
「転職のあいまにバックパッカー―1年7ヶ月の世界秘境ハネムーン」 

転職のあいまにバックパッカー―1年7ヶ月の世界秘境ハネムーン

転職のあいまにバックパッカー―1年7ヶ月の世界秘境ハネムーン

 

*写真左が坂田さん

今回はこの本の著書、坂田憲一さんに会うために、
千葉県は君津に行ってきました。

坂田さんは、外資系通信会社での勤務後、
本のタイトルの通り転職のあいまに世界一周を行い、
それを書籍として出版した世界一周経験者

世界一周の経験を書籍で出版するなど、
まさに同じことをしようと目論む潤pにとって、
食いつきたくて仕方がない経験をされた坂田さんは同時に、
狩猟免許も持った生粋のバイバリスト

今回は、現在潤pがお仕事中の会社の上司のご紹介で、
世界一周の話を聞きに行くことと、
狩猟を見せていただくということで、
実際にお会いしてきました!

いざ、狩りへ!?

着いて早々自己紹介もままならない状態で言い放たれた言葉は、

「鹿が罠にかかったよ」

坂田さんは一体何者なのか、
はたまたってなんなの!?
みたいな状況で手渡されたバット

「仕留めてみる?」

状況に思考が追いつかずパニックを起こしながらも、
口からこぼれてしまった

「はい...」

の返事に、
気づけば目の前の罠にかかった鹿に対し、
バットを掲げて対峙する自分がいます。

1時間前まで大都会東京にいた自分が、
何をしてるんだという状況への不理解はありますが、
その場に立つと本当に不思議

鹿を仕留める

という明確な目的のために、
人知を超えた集中が訪れました。

鹿との距離は1メートル半
集中には入り、森の音など何も聞こえず、
鹿と目があったままただじっとお互いの呼吸を探ります。

お互いに一瞬の隙もなくジリジリと時間は経過。
すると、いきなり鹿が突撃してきました。

足が罠にかかっており、
その半径でしか動けないものの、
その角は勇ましく、間一髪でかわします。

その時に改めて実感する、
これは、本当にお互い命がけの瞬間なのだと。

動物の命を頂くことは、
こちらも本気の覚悟で臨まなければいけないのだと。

その後すぐに、理由とかは説明できないけれど、感覚で、
鹿が自分が狩られることを覚悟した瞬間がありました。

なんというか、さっきまでの目つきとは違う、悟ったような目。

その瞬間にバットを眉間に抜けて振り下ろすことになります。

真っ二つに折れたバットとともに、

鹿は仕留りました

そのあとすぐに、
フッと五感が全て開放されたような、
森の音、周囲の気配、
全てが感じられる、
いつもどおりの感覚に戻りました。

とにかく、すごい集中でした。

仕留めた後は、その鹿をトラックの荷台に乗せ、
家へ帰ります。

池で身体を冷やして、
ダニを取り、解体作業に移ります。

ロース肉、もも肉、
信じられないほど綺麗に取れる鹿肉は、
どれもまだ生温かい

最後はしっかり土に埋め、手を合わせます。

食べる。

もちろんその日の夜は、鹿肉
しかし、いつもの食事とは全く違う心持ちです。

あんな体験をしたものだから、
食べられないかなと思ったけれど、
むしろその逆で、

絶対に食べないといけないなと。

対峙したあの瞬間に、鹿から、仕止めることを認められたような気がして、
食べることが感謝そのものかなと思います。

そして、自分で取ったその肉は、信じられないほどに美味しい。

そして、食べることの、頂きますの本当の意味が
改めてわかります。

このような体験をすることに対しては、
様々な意見があると思われますが、
「生きること」を改めて深く考え直します。

普段お店で出てくる料理を見ても、
それがどこからやってきたかなんて想像もしないけれど、
自分たち人間は常に生かされているんだと実感します。

そして、なんとなくだけれど、
鹿と対峙した瞬間はにも似ているなとも思います。

状況が常に変化していく中で、
どんな危険があるかもわからない中、
危機を1つ1つ乗り越えていく。

その瞬間の集中は、
狩りと似ている気がします。

今年仕留めた鹿は5頭目だという坂田さんからは、
なんだか世界一周の具体的話よりも、
「旅」っていうものを実感として学ばせて頂いた気がします。

生きるということは生かされていること。
生かされているということは当たり前ではないこと。
人生の中で大きく記憶に残り続ける、体験となりました。

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