潤pの、就活やめて、世界一周することにしちゃった。

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この前まで戦国時代? あまりに平和な独裁国家? 女性とは目を合わせるな!? 中東オマーンの、9個の不思議。

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ここ、アラビア半島の端っこ、オマーンは、何から何まで不思議な国。

今回は、オマーンで気づいちゃった9個の不思議、まとめていきます。

 

不思議 ①:つい50年ほど前まで、戦国時代だった!?

ついこの間まで無政府状態だったオマーンは、各部族やグループごとに土地や財産を奪い合う、戦国時代であったらしい。

そのため、現在も、各家には当時使われていたライフルと刀が家宝として保管されているとか。

現在の平和そのものの穏やかなオマーンからは想像できない話。

 

不思議 ②:国王カーブースが凄すぎる。

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*昔の要塞

 

そんな無政府状態の戦国時代を終わらせたのが、現在の国王カーブース(カーブース・ビン・サイード - Wikipedia)。イスラム国ではスルタンと呼ばれる君主。

 

クーデターにより父王を追放、自信が国王に即位して、現在のオマーンを作り上げた方。

 

オマーン人:元々の国王は、オマーンに内戦をもたらしたんだ。しかし、彼が即位した後、オマーンは劇的に変わったよ。石油が発見されたことで国が豊かになり、法を整備して、オマーンという国を1つの国にしたんだ。それまで、オマーンなんて国、世界の誰も知らなかったよ。一番大事なのは、オマーン人に、オマーン人であるというアイデンティティと誇りを身につけさせたことだと思う。

 

オマーン人。皆んな本当に国王のことを愛してる。

オマーンで使われているお札の全てに国王の顔が印刷されてるいるもんですから、その愛しっぷりが伺えます。

 

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*国王の名前がついた、巨大モスク。スルタン・カーブース・グランドモスク

 

しかし!言ってみたらこのオマーンは、このスルタン・カーブースの独裁国家

 

国王をバカにする発言が処罰に値するのは当然で、国王の名前を公の場で言うのすら暗黙の了解で控えられている。ヴォルデモート。。。

すべての権限を国王が持っておるのです。

 

その法整備も一見過度なもので、人を殴っただけで刑務所に入れられてしまうような徹底された管理国家。

すべてを彼中心に回っているのだけれども、それでも国民から愛され、平和が保たれているという、不思議な国。

 

さらに、徹底した秘密主義も貫いていて、国王に子供がいるかも誰も知らず、現在80歳近い彼の、次期候補者も国民の誰も知らされていない。

自身も青年時代、インドやイギリスの大学に留学していたが、それも全て王室の息子だということを伏せて行っていたらしい。

 

ちなみに、オマーンでは、LINEが使えないよ!ネット規制

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不思議 ③:軍隊の7割が、イエメン国境に!?

とても平和なオマーン

警察や軍隊を街中で見かけることはほとんどない。

しかし、一箇所、オマーンの危険地帯といえば、イエメン国境。

最悪の内戦状態が続くイエメンと国境を接するオマーンは、軍隊の7割をイエメン国境に派遣しているという。

これだけ平和な国の隣に、シリアよりも最悪の状況とさえ言われる内戦国家があるというのはあまりに信じられない事実。

 

不思議 ④:売春は、外国人で。

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イスラム教の中心、アラビア半島に位置するオマーンは、イスラム諸国の中でも保守的なムスリム国家。

 

女性は、身体の全てを隠した黒いベールに包まれてるし、始め民泊のホストに言われたのは、

「女性とは、3メートルは離れて歩いて、目は合わせちゃダメだよ。」

 

非常に堅く女性を保護する文化の中で、世界のどこの国でもある性風俗産業はそもそも存在しえない。

 

しかし!そんなムスリム男児達の欲求を嗅ぎつけてやってきたのはフィリピン人女性。

オマーン人が売春するなら、フィリピン人と決まっているらしい。

 

たしかに、素肌や髪の毛を出したフィリピン人女性が、夜になると街にでてきてたなぁ。

 

不思議 ⑤:銀行が銀行じゃない!

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イスラム教ではお金を貸して利子をとるという行為が禁止されているので、普通の銀行は存在しない。その代わり、イスラム法を遵守したイスラム銀行が存在する。

 

家を買う時などは、まず銀行が家を買い上げ、顧客は銀行に対して月々の支払いを行い、利子の代わりに手数料を請求するという、なーんとも複雑なシステムになっている。

面白いのはあくまで解釈の問題だということ。

何百年も前に誕生したコーランを、現代的にどう解釈していくかということで全てがまわっている。

 

不思議 ⑥:公共交通機関は、ほぼない。

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*乗り合いバン

 

首都マスカットの、一番の移動手段といえば、乗合タクシー。

そこら中にミニバンが走ってて、庶民の足として活躍している。

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最近、本当につい最近にバスができたらしいが、本数も少なく、あまりに乗合タクシーが定着しすぎたために、スッカスカ。

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不思議 ⑦:ラクダ、命!

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アラビア半島では、ラクダは大きな財産らしい。

 

競馬じゃないけど、1年に4回開催されるキャメルレースで勝ったラクダの所有者は、国中に名前が知れ渡るほどの有名人となる。

 

バイの石油王なんかが大金をはたいてラクダを買うので、未だに存在する遊牧民はラクダの売買で生活しているという。

ラクダ一頭で、車を変えるほどの大金が入るらしい。

もう遊牧民ちゃうやん。

 

不思議 ⑧:未だに伝統社会に生きる人。

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アラブ人にとって、ヤシの木の一種、ナツメヤシは、貴重な財産と昔から考えられている。

 

特に、ナツメヤシになるデーツという実は、昔物々交換の硬貨の代わりに使われていたもの。

2世代前ぐらいのついこの前の時代にも、ラクダにデーツの実を山ほど積んで、街にものを交換しに行っていたという。

 

そのため、今でもこのナツメヤシは多くの人に所有されている。

自分の敷地内にナツメヤシを保有することは、1つのステータスなんだという。

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不思議 ⑨:めっちゃ綺麗な国なのに、誰も知らない!

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首都なのに!こんなに旅行客少ないとこ見たことないって感じ。

 

何より、砂漠と岩地に広がる透明度の高い海という、世界でもなかなかお目にかかれない美しい自然を持っているのに、まだ誰も知らない。

観光産業がまだまだ発達してなさすぎて、ホテルの量も、インフラも整っておらず、外国人には相当旅行がしづらい。

 

しかし、だからこそ未だに伝統的なアラビア社会を覗くのにはうってつけの、超絶オススメの国なのです。

 

不思議の国、オマーン

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ムスリムの国って、強靭なイスラム教の元、どの国も似ているのかなぁと思っていたら大間違い。

それぞれの国が同じイスラム教の中で、全く異なる民族と伝統、服装、そして統治体制の元、存在しています。

 

なによりオマーンは不思議な国で、国王絶対独裁のもと、オマーン人の特徴を巧みに使った政策が取られていて、移民とも共生した、不思議な現代的伝統社会に住んでいるのです。

 

あまりに、日本とは違いすぎる、オマーンの9つの不思議でした。

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