潤pの、就活やめて、世界一周することにしちゃった。

2016/4/15から始まった、世界中の「働く」を探るプロジェクト! 日本の「就活」と「働く」ことに息苦しさを感じた「現役就活生」潤pが、世界の同世代と出会い、就活事情と労働環境、そのライフコースを取材、配信し、 帰国後に電子書籍化するプロジェクト。

【パレスチナ自治区行ってきた】壁の奥には、ヤバイ世界が待っていた。ベツレヘム、ヘブロン観光。

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色んな人に反対されました。

パレスチナ自治区なんて行くもんじゃない!

 

しかし、テルアビブ、エルサレムと越えて、このイスラエルという国の奥深さにどんどんと引き込まれていく。

これは、どうしても、、、パレスチナ自治区も見てみたい!

 

ということで、今回は、皆様恐れおののくパレスチナ自治区に潜入してきたのです。

 

 

以外と簡単、パレスチナ自治区に行けちゃった。

パレスチナ自治区と聞くと、何だか物々しい雰囲気がするもんですが、イスラエル人、パレスチナ人でない外国人旅行者は、以外とすんなり入ることができちゃいます。

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*分断壁

 

ただ、それでも検問を抜けなくてはなりません。

イスラエル側とパレスチナ自治区側は大きな壁で分断されており、この壁の幾つかのポイントに検問が設けられています。

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*検問所

パレスチナ自治区??

そもそも、パレスチナ自治区って何って話ですが、とりあえずはパレスチナ人が治める暫定的な自治政府の管轄区のこと。パレスチナ自治区とは - コトバンク

ヨルダン川西岸地区とガザ地区に分かれ、陸の孤島と化したガザ地区には到底危険すぎて入ることができませんが、今回はヨルダン川西岸地区に行ってきたのです。

 

ちなみに、「パレスチナ」とだけ言ってしまうと、イスラエルやヨルダンの一部を含めた広範囲エリアのことを指してしまうので、基本的に「パレスチナ自治区」と呼びます。

 

パレスチナ自治区への行き方。 

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パレスチナ自治区行き、バスターミナル

 

パレスチナ自治区へは、エルサレム旧市街のダマスカス門前にあるパレスチナ自治区方面のバスターミナル(下地図)から、バスに乗れば行けちゃいます。

このバスターミナルも面白く、イスラエル領内を走るバスの停留所には多くのユダヤ人が。パレスチナ自治区へ向けて走るバスの停留所にはアラブ人がと、隣り合うバス停でありながら、人種が二分されています。

 

今回目指すのは、パレスチナ自治区にあります、ベツレヘムヘブロン

キリスト教徒の巡礼地として有名なベツレヘムは、パレスチナ自治区にありながら観光地化されている場所です。

 

久しぶりのアラブ感!ベツレヘム

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ベツレヘムの街

 

エルサレムからバスに乗り、検問で止められることもなく、気付いたらパレスチナ領内へ。気づけばベツレヘムに到着です。

 

潤p:エルサレムから来る時、検問なかったんですけど、、、

アラブ人女性:そりゃそうよ。でも、こっちから出る時には、検問があるの。

 

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ベツレヘムの街

 

ベツレヘムは、おそらく観光客が最も簡単に入ることができるパレスチナ自治区の街。

 

街自体は歩いて回れるほどで、イスラエルとは雰囲気がガラリと変わり、久しぶりにエジプトのような、活気のあるアラブの商人たちの空気感を味わいます。

もちろん、看板表記も言語も、全てがアラビア語

 

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*生誕教会

 

イエス・キリストの生まれた街、ベツレヘム

ベツレヘムの1番の観光スポットといえば、やはりキリストが生まれた聖誕教会。

外国人観光客で溢れかえっています。

本当にあの、、、パレスチナ自治区、、、なの??

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*生誕教会内のヨーロッパ人観光客たち

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*イエスが生まれたと伝えられる場所に頭を垂れるキリスト教徒たち

 

新・観光スポット!分断壁のグラフィティ。

ベツレヘムのもう1つの見どころと言えば、分断壁に描かれたグラフィティの数々。

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あのバンクシーも絵を描いていることで有名です。

これは一見の価値あり。溢れ出てくるエネルギーに圧倒されます。

 

この記事参照ください!

www.jumpeikobayashi.com

 

街の商店では、こんな話を聞きました。

パレスチナ人男性:見てみろ、この街は全部壁で囲まれているんだ。パレスチナ側に住んでいる私は、イスラエル側に住む弟や従兄弟に会いに行けないよ。でも、イスラエル側に住んでいる弟たちは、壁を越えることができるんだ。未だにすべての壁は完成していないけれど、どんどん区切られていくことに、生きている心地がしないよ。

 

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ちなみに、街には、パレスチナ側の自警団も、武器を持って巡回しています。

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ヘブロンへ

ベツレヘムを後に、ヘブロンという街へ。

ヘブロンへは、ベツレヘムからシェルビスというミニバンで9シェケルで移動できます。

着いて見て驚き。

予想以上に栄えているように見えます。

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*ヘブロンの街

 

何より、物価が安すぎる!

中東のピタパンサンド、ファラフェルなんて、3シェケル(90円ほど)。イスラエルで買う時の1/5の値段で買えてしまいます。

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*ヘブロンの街

旧市街はゴーストタウン。

ヘブロンには、旧市街も残っています。

しかし、旧市街には、人気がほとんどありません。

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*誰もいなくなった、ヘブロンのゴーストタウン。

 

それもそのはず、ヘブロンの旧市街付近はイスラエルの入植地と決まり、以後当時そこに住んでいたアラブ人は追い出されました。

こんな場所見たことない、、、生きている心地の全くしない、建物だけが残された、寂しい街です。

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*入植したイスラエル人たちがイスラエルの旗を掲げている。

 

パレスチナ自治区のヘブロンと、新たにイスラエル入植地となったヘブロンの間には検問も建てられました。

イスラエル入植地側にあるイスラム教徒のモスクには、毎日アラブ人たちは検問を通っていかなければならなくなりました。

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*ゴーストタウンの検問

 

さらに、イスラエル入植地は、徐々にその規模を広げているといいます。

アラブ人が以前住んでいた家から徐々に追い出しが始まり、代わりにそこにイスラエル人が住むようになりました。

 

男性:ほら、上を見てごらん、金網があるだろ?なんだと思う?

潤p:なんですか!?

男性:建物の上の階を、ユダヤ人たちが占拠しているんだ。上の階から石やゴミを落としてくるから、金網をして、防いでいるんだ。

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*商店街の吹き抜けにかけられた金網

 

昔まで商店街だったというこの通りも、フェンスによって世界が分断された、過疎地域となりました。

 

男性:お前はどこから来たんだ?

潤p:日本です。。。

男性:パレスチナがこんな現状だってしってたか?

潤p:すみません、、、知りませんでした。。。

男性:君ら外国人は、本当のことは何も知らないんだよ。

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会うパレスチナ人は皆とても社交的で、アジア人など珍しいのか、やたら話しかけてくる人も多い。

確かに、ベツレヘムとは打って変わり、ここヘブロンで外国人はほとんど見ませんでした。

 

そして皆こぞって聞く質問に、

なんでここに来たの?

 

正直どう答えていいのかわからない。

インドやアフリカでスラムツアーに参加した時と同じような気持ちが、潤pの心をチクリと刺します。

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